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公共・自治体 / 超レガシー移行

Solaris/SPARCで動く
税務系基幹システムを
Oracle Cloud(OCI)へ移行

0ハード維持費ゼロ化
99.95%可用性達成
4ヶ月移行期間
DR対応災害対策完備

プロジェクト概要

関東圏の中規模自治体様。2005年に導入したSPARCサーバー(Sun/Oracle SPARC T5240)上でSolaris 10を稼働させ、Oracle Database 11gを使った税務管理・住民台帳連携システムを運用していました。

SPARCサーバーのハードウェア保守期限到来と、Solaris 10のEOL(2021年に延長サポート終了)が重なり、基幹システムの移行が急務となりました。Oracle DBの大規模ライセンスをすでに保有していたため、そのまま活用できるOracle Cloud Infrastructure(OCI)への移行を選択。

テクノスフィアはSolaris環境からOCIへの移行全工程(調査・設計・構築・データ移行・テスト・本番切り替え)を担当し、4ヶ月での移行を実現しました。

課題と解決アプローチ

⚠ CHALLENGE(課題)
  • SPARCサーバーの保守期限切れ・部品調達困難
  • Solaris 10のEOL(延長サポートも終了)
  • Oracle DB 11g → 最新版への移行が必要
  • 税務データの厳格なセキュリティ・コンプライアンス要件
  • 住民台帳・税務・会計システムとの複雑な連携
  • 年度末の繁忙期を避けた計画的な切り替えが必要
✅ SOLUTION(解決策)
  • OCI Bare Metal × Oracle Linux 8で再構築
  • Oracle DB 11g → 19c(LTS版)へアップグレード
  • OCIのOracle DBライセンス持ち込みでコスト最適化
  • OCI VPN Connect で庁内ネットワークとセキュア接続
  • OCI Data Guard でDR構成(東京リージョン→大阪リージョン)
  • 年度末を避けた10月〜1月の工期計画

移行後のアーキテクチャ(OCI構成)

【移行後:Oracle Cloud Infrastructure(OCI)構成】

東京リージョン(メイン)
├── OCI Bare Metal BM.Standard.E4:Oracle DB 19c(Exadataライセンス持ち込み)
│ └── 税務DB・住民台帳DB・会計DB(計 850GB)
├── OCI VM.Standard.E4:Oracle WebLogic 12c(業務Webアプリ)
├── OCI Object Storage:バックアップ・帳票PDFアーカイブ
├── OCI Vault:DB接続パスワード・証明書の秘密管理
└── OCI Load Balancer:庁内端末→Webアプリ負荷分散

大阪リージョン(DR用)
└── Oracle Data Guard スタンバイDB(自動フェイルオーバー)

庁内ネットワーク → OCI VPN Connect(専用線相当のIPsec)
OCI Cloud Guard:セキュリティ監視・脅威検知

Solaris → Linux移行のポイント

Solaris固有の機能・コマンドを使っているシステムをLinuxへ移行する際、特に注意が必要なポイントをご紹介します。

  • ZFSファイルシステム:SolarisのZFS(Zetabyte File System)はOracle Linux 8でも対応。ファイルシステムごとOCI Block Volumeに移行し、スナップショット機能を継続活用。
  • Solaris Zones(コンテナ):Solaris Zones(非グローバルゾーン)で分離されていたアプリをLinuxのコンテナ(Docker)またはVM分離に移行。
  • シェルスクリプトの互換性:Solaris sh(Bourne Shell)とbashの文法差異を修正。特に`/usr/bin/awk`と`/usr/xpg4/bin/awk`の挙動の違いに注意。
  • Oracle DBライセンス移行:OCIではBYOL(ライセンス持ち込み)が可能。既存のOracle DBライセンスをそのままOCIで使用でき、新規購入不要。
  • Oracle DB 11g → 19cへのアップグレード:Data Pump(expdp/impdp)を使用してデータを19cにエクスポート・インポート。事前にDB互換パラメータ・非推奨機能を調査し対応。

セキュリティ・コンプライアンス対応

自治体の税務システムは特に高いセキュリティ要件があります。テクノスフィアでは以下の対策を実施しました:

  • 個人情報保護:住民・税務データは全てOCI暗号化ストレージに格納。転送時もTLS 1.3で暗号化。
  • ネットワーク分離:OCI VCN(Virtual Cloud Network)でセキュリティリスト・NSGを設定。庁内ネットワーク以外からのアクセスを完全遮断。
  • 監査ログ:OCI Audit ServiceでDBアクセス・操作ログを全件保存。Oracle Audit Vaultと連携し改ざん防止ログを実現。
  • 脆弱性対応:OCI OS Management Serviceで自動パッチ適用。セキュリティパッチを週次で自動適用。

4ヶ月移行タイムライン

月1
現状調査・OCI設計

Solarisシステムのインベントリ調査、依存関係マッピング、Oracle DBライセンス確認。OCI構成設計・コスト試算・セキュリティ設計を実施。

月2
OCI環境構築・DB移行準備

OCI VCN・セキュリティリスト・Bare Metal構築。Oracle Linux 8セットアップ。DB 19cインストール・互換性テスト。Data Pumpによる初回テストエクスポート実施。

月3
アプリ移行・結合テスト

Oracle WebLogicアプリをOCI VMに移行・起動確認。住民台帳・税務・会計システム間の連携テスト。Data Guardスタンバイ構築・フェイルオーバーテスト実施。

月4
並行稼働・本番切り替え

2週間の並行稼働(旧Solaris+新OCI同時稼働)。全業務での動作確認後、週末夜間に本番切り替え。VPN切り替え・DNS変更・旧システム停止。切り替え完了後2週間のウォッチ期間。

移行結果・成果

0ハードウェア維持費ゼロ化
(年間約480万円→0円)
99.95%サービス可用性
(Data Guard DR構成)
DB11g→19cデータベース
バージョンアップ完了
4DR自動フェイルオーバー
(東京→大阪)

Solaris・UNIX系・公共基幹システムの移行もテクノスフィアにお任せください。