プロジェクト概要
近畿圏に10店舗を展開する小売・卸売業のお客様。2008年に自社構築した在庫管理・受発注システムが、専用サーバー(CentOS 6)上でPHP+MySQLで動作していました。CentOS 6のEOL(2020年)を過ぎても使い続けており、ハードウェアも老朽化していました。
「AWS・Azure・GCPは価格が高い」「データは国内に置きたい」という要望から、さくらのクラウドへの移行をご提案しました。
課題と解決アプローチ
⚠ CHALLENGE(課題)
- CentOS 6がEOL(脆弱性リスク)
- 専用サーバーのHDDが老朽化
- バックアップが手動(週1回)で不十分
- 大手クラウドは月額費用が高い
- データを海外サーバーに置きたくない
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✅ SOLUTION(解決策)
- さくらのクラウド(大阪DC)へ移行
- OS をCentOS 6→Rocky Linux 9へ更新
- PHP 5→PHP 8、MySQL 5→8へアップグレード
- さくらオブジェクトストレージで自動バックアップ
- 国内DCでデータ主権・速度・コスト全て解決
移行後のアーキテクチャ(さくらのクラウド構成)
【移行後:さくらのクラウド構成(大阪リージョン)】
さくらのクラウド スイッチ(VPC相当)
├── Webサーバー: Rocky Linux 9 (2Core/4GB)
│ ├── Nginx + PHP-FPM 8.2
│ └── 在庫管理・受発注アプリ(PHP→PHP8対応)
├── DBサーバー: Rocky Linux 9 (4Core/8GB)
│ └── MySQL 8.0(マスタースレーブ構成)
└── ファイルサーバー: さくらオブジェクトストレージ
セキュリティグループ / パケットフィルタ
Zabbix監視(別インスタンス)
さくらのバックアップ:日次スナップショット
テープバックアップ → 全自動化
移行結果・成果
60%月額コスト削減
100%バックアップ自動化
3倍Webページ表示速度向上
0データ流出リスクゼロ
(国内DC完結)
(国内DC完結)
移行タイムライン
Week 1-2
現状調査・PHP/MySQLバージョン互換性確認
PHP5→8の非互換API洗い出し。MySQL 5→8の文法変更点確認。データ量確認(DB約20GB、ファイル約80GB)。
Week 3-6
新環境構築・アプリ修正
さくらのクラウド上に新環境構築。PHP8対応コード修正(deprecated関数・型宣言の修正)。MySQL 8の厳格モード対応。動作テスト。
Week 7-10
並行稼働・データ同期
mysqlpumpでの継続データ同期。本番データでの最終テスト。バックアップ自動化の設定・確認。
Week 11-12
本番切り替え・旧環境停止
閉店後(夜間)にDNS切り替え実施。翌営業日に全店舗での動作確認。旧サーバー契約終了。